森 麻季ソプラノ大阪リサイタル2026 愛と平和への祈りをこめて
[イベント概要]
| 会場 | 住友生命いずみホール 座席表を見る(PDF) |
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| 日程 | 2026年9月27日(日) |
| 時間 | 14:00開演(13:30開場) |
| 料金 | 一般 S席6200円 プレミアムS席6700円 A席5500円 大阪新音会員 S席5700円(プレミアムS席6200円)A席5000円(全席座席指定 税込)主催 大阪新音/協賛 住友生命いずみホール(一般財団法人住友生命福祉財団) |
| チケット購入 | 大阪新音
[その他の販売所]
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| チラシ |

プログラム
ベートーヴェン:救い主の慈悲をたたえよ
ベートーヴェン:おお、あなた方は救われた~オラトリオ「オリーヴ山のキリスト」より
モーツァルト:愛の神よ、安らぎを与えたまえ
モーツァルト:幸せだったあの日々は~歌劇「フィガロの結婚」より
木下 牧子: ひばり
木下 牧子:海と涙と私と
木下 牧子:さびしいカシの木~歌曲集「愛する歌」 より
木下 牧子:竹とんぼに~歌曲集「花のかず」 より
木下 牧子:なにかが、ほら
木下 牧子:おんがく
中田 喜直:悲しくなった時は
中田 喜直:霧と話した
中田 喜直:サルビア
武満 徹:小さな空
村井 邦彦:翼をください
菅野 よう子:花は咲く ほか※ 演奏曲・演奏順を変更することがあります。
故郷のような温もり~大阪・いずみホール公演に寄せて
住友生命いずみホールの舞台に立たせていただくたびに胸に去来するのは、言葉では尽くしきれないほどの感謝の念です。主催の大阪新音とのご縁は2003年に始まり、以来、ほぼ毎年のようにリサイタルを主催頂いてまいりました。時には一年に二度の公演を重ねることもあり、気がつけば20年を超える月日が流れております。
私にとって大阪は、訪れるたびに「おかえりなさい」と家族のように迎えてくださる、かけがえのない音楽の故郷となりました。 特にこの10年ほどは、東京公演と連動し「愛と平和への祈りをこめて」というテーマを掲げ、皆さまと共に祈りを捧げてまいりました。私の音楽家としての人生は、常に「祈り」の情景の中にあります。2001年、ワシントン・ナショナル・オペラで活動中に遭遇した9.11テロ。そして広島や長崎の皆さまとともに声を合わせ、鎮魂のレクイエムを捧げた日々。それらの記憶は、今も私の歌声の揺るぎない礎となり、平和への渇望となって響き続けています。
今年は、東日本大震災から15年という節目でもあります。あの日、私たちは自然の圧倒的な力、そして何より「海」の非情さを目の当たりにしました。
本来、私たちに豊かな恵みをもたらし、暮らしを潤してくれるはずの母なる海が、被災された方々の大切な家族や友人、思い出のすべてを、一瞬にして飲み込んでしまった。その計り知れない喪失感に触れるとき、今も胸が締め付けられます。
けれど海は、今も変わらずそこにあり、絶え間なく波を寄せては返しています。その波の音は、私たちの涙を吸い込み、時に静かに傷跡を撫でてくれるようにも感じられます。かつて広島や長崎で捧げた祈りが、悲しみを抱えながらも前を向く方々の心に、静かな安らぎをもたらすことを祈ってやみません。
そして今、私たちの願いはさらに遠い空、今この瞬間も戦火にさらされている世界各地へと向いています。争いによって日常を奪われ、深い悲しみの中にいる人々。9.11や震災を経て、私たちは「当たり前の日常」がどれほど尊いものであるかを知りました。国境や言葉を超え、すべての争いが止み、誰もが怯えることなく夜を迎えられる日が来ることを、切に願わずにはいられません。
今回のプログラムでは、ベートーヴェンやモーツァルトの気高き響き、そして日本の情景を描いた美しい調べを通して、一筋の光を紡ぎたいと思います。終盤には、皆様と共に高く青い空を見上げます。重い悲しみを背負いながらも、いつの日か再び自由な翼を広げ、平和な空へと羽ばたける日が来ることを信じて。そしてプログラムの最後を飾るのは「花は咲く」です。あの日から今日まで、そしてこれから先へと咲き継がれるこの歌に、不変の愛を込めます。
家族のように見守ってくださる大阪の皆さまへのあふれるほどの感謝を胸に、一音一音を祈りとして紡ぎます。きょう、この場所が、皆さまにとりまして穏やかな愛に満ち、心に一輪の希望の花が咲くひとときとなりますように。心を込めて。森 麻季
森 麻季(ソプラノ) Maki MORI, soprano
東京藝術大学、同大学院、文化庁オペラ研修所修了後、ミラノとミュンヘンに留学。プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクールをはじめ、多数の国際コンクールに上位入賞。1998 年ワシントン・ナショナル・オペラでアメリカ・デビュー。ドレスデン国立歌劇場《ばらの騎士》、トリノ王立歌劇場《ラ・ボエーム》に出演を重ねて、国際的な評価を高める。2015 年兵庫オペラ《椿姫》、2017 年BCJオペラ《ポッペアの戴冠》、2020 年BCJ オペラ《リナルド》、2022 年《椿姫》Bunkamura シアター・オペラ・コンチェルタンテに出演し各紙で好評を得る。透明感のある美声と深い音楽性は各方面から絶賛され、日本を代表するオペラ歌手として常に注目をあびる。2022 年から国立音楽大学客員教授。ワシントン・アワード、五島記念文化賞、出光音楽賞、ホテルオークラ賞受賞。
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山岸 茂人(ピアノ)Shigeto YAMAGISHI, piano
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学大学院( 音楽学専攻) 修了。在学中に安宅賞受賞。古典から近代にわたるイタリア歌曲を嶺貞子、ドイツ歌曲を佐々木成子、ライナー・ホフマン各氏に学ぶ。ピアノを川口恒子、渡辺健二、高出紘子の諸氏に、また、音楽学を船山隆、本田脩の各氏に師事。声楽の伴奏者としては演奏家から深く信頼され、著名な歌手と数多く共演を重ねている。現在、東京藝術大学声楽科伴奏助手、二期会イタリア歌曲研究会ピアニスト。



